〜絵を描くのが苦しくなる二つの理由〜
前回は「絵を描くのが苦しくなるのはなぜか?」
ということについてお話ししました。
絵を描く技術が高くなってくると自分の頭のイメージもより良いものを求めるようになります。
ですが、そのイメージを表現する技術が自分にないと苦しくなっていきます。
僕も本当に本当に苦しみました。
ですがその苦しみは自分が成長しようとしている証です。
絵を描いて試行錯誤して苦しんでいるときは「自分は今強くなっているんだー」と思い頑張りましょう(笑)
そうは言っても苦しいのは誰でも嫌ですよね。
なので、今回は向き合い方についてお話ししようと思います。
誰に向けて描いているのか
あなたが絵を描いていて「楽しい!」と感じるのはどういう時ですか?
僕は自分の作品を誰かに楽しんでもらえたり、人の役にたったりする瞬間がたまらなく嬉しいです。
一生懸命描いてよかったなと思います。
ただ、子供の頃のことを思い出してみるとそうでもないんですよね。
子供の頃は自分の中だけで楽しんでいたというか、誰かに見てもらわなくてもただ描くだけで楽しかったんです。
自分の中だけで満足できていたんですよね。
自分が見たもの感じたものををそのまま紙の上に表現する、それ自体が面白かったんだと思います。
子供が紙に何かを夢中になって描いているのは、誰かに見せるために描いているわけではないですよね。
ただ純粋にその表現を楽しんでいるから描いています。
でも大人になると違います。
誰かに反応をもらいたくて描くようになっていきます。
子供の頃の自分と今の自分とでは絵の楽しみ方が変わったということです。
どちらのタイプか
あなたはどうですか?
自分1人だけで描いて満足していますか?僕と同じように誰かに反応をもらえると嬉しいでしょうか?
別に誰にどう見られてもいい、自分が楽しめればそれで十分という人はかなり楽しいと思います。
反対に、誰かに見てもらうことを前提に描いている人は描くことが苦しいかもしれません。
なぜ他の人に見てらもうことを考えると苦しくなってしまうかというと、
絵の評価の基準が自分だけではなく他人のものも入ってくるからです。
自分の好きなイメージと見てくれる人を楽しませるためのイメージ、どっちを優先させればいいかで悩んでしまうわけです。
まとめると・・
①自分のイメージが高くなりそれに「技術力」が追いつかなくなることで苦しくなり、、
②そして次の段階では、他者の評価も気になるためにさらに苦しくなるわけです。
ではどうすれば楽しく描けるんでしょうか?
ファンに向けて描こう
あなたが100%自分の好き勝手に絵を描いた時、その作品に興味を持ってくれる人は何人いますか?
もし興味を持ってくれる人が1人でもいるなら、
まずはその人に向けて描いてみてください。
『ここをこういう風に描いたらあの人は喜んでくれるだとうな』
描いている時もその人を思い浮かべながら描いてみてください。
ワクワクして思わずニヤニヤしながらペンがどんどん進みます( ^∀^)→技術力は描けば描くほど上がっていきます。
もちろん、相手のことだけを考えるわけではなく自分の好みもしっかり入れて楽しんで描いてください
自分と好みが合っているのだから、あなたの好きな表現でも喜んで受け入れてくれるはずです。
成長しなくなるのでは?
こういうことを言うと、批判にも耳を傾けるべきとか好きなものばかり描いていたら全く上達しなくなるんじゃないですか?と言われることがあります。
確かに他人からのアドバイスは大切です。
自分の中だけでは見つけられなかった長所短所を教えてもられることもよくあります。
ですが、アドバイスを聞くには気持ちに余裕がないとできないものです。
絵を描くのが苦しい時というのは、自分は「絵が好きだ」という気持ちに自信も余裕もない状態になっています。
前は寝ても覚めても自然にペンを握っていたのに今では気合を入れないと握れない、
白い紙を目の前にすると固まってしまう、
そんな状態の時に他人からのアドバイスなんて聞く余裕はありません。
そういうときはアドバイスなんて無視して、
ただ自分の中の「絵が好きだ」という気持ちの種火を消さないことが何よりも大事です。
その気になれば「技術力」は後からいくらでも習得できます。
描こうという気持ち、絵が好きだという気持ちを消さないためにまずは自分に共感してくれる人に向けて描くようにしてみてください。
ファンの反応はあなたの好きという気持ちを燃え上がらせてくれます。
そして不思議なことに、その人からのアドバイスには素直に耳を傾けられるようになります。
それを繰り返しているうちに気がつけば自信もついています。
苦しさは成長の証
何度も言いますが苦しいのは成長しているからです。
これから先、この苦しさが完全に消えることがないと思います。
あなたがもっと良い絵を描こうと思い続ける限りは消えないです。
反対に、苦しさが消えてしまったらそこであなたの成長は止まってしまいます。
なので苦しさを感じている自分を誇りに思いましょう。
そしてさっき書いたように、まずは苦しさと向き合う準備をしましょう。
次回もモチベーションの上げ方です。
それでまた。