サムデイ45 会員募集中です!

店舗のポスターを見て来られた皆さん、閲覧ありがとうございます!

サムデイ45代表の大野晃平と申します。

新年度に入ったからというわけではないのですが、新会員さんの募集をしております。

ご興味のある方はお問い合わせフォームからお気軽にメールして頂ければ嬉しいです。

 

改めて「サムデイ45」の説明をしますと、釜石在住のメンバーが中心となって活動している美術団体で、絵画を中心に、写真、彫刻、切り絵、クラフト系など、アートジャンルを問わず制作発表しています。

展示会は通常は年2回、記念展などがある場合は3回、現在は釜石市民ホールtettoで開催しています。

コロナウイルスの流行もあってなかなかそれ以上の活動はできなかったのですが、以前は研究会などもしていました。

年会費、出品料などはただ今事務局と調整していましたので、またブログに載せていこうと思います。

 

年齢層も幅広く、プロ、アマ、九州から出品されている方もおります。

実力者揃いですが皆さん気さくで優しい方ばかりなので、学生さんなど美術系の学校に進学したいという方も大歓迎です。

その他、制作上の技術的なことや発表に関するお悩みなど、会員さんでなくてもご相談してもらえればお答えします。

よろしくお願いします!

 

旧・盛岡バスセンタースタンプ制作

#️⃣クライアントワークス

ボツこちらが完成品

 

旧盛岡バスセンターは、1959年に盛岡市の交通渋滞緩和のために建設計画がたてられました。紆余曲折を経て1960年に現在地である中野橋通に建設が決定したそうです。

敷地は3000㎡で、2012年3月から経営権が岩手県交通から国際興業へ移行しました。

建物の老朽化などを理由に2008年ごろに建て替えの計画が持ち上がり、2016年に閉鎖され同年9月30年から解体工事が始まりました。

2022年10月には新盛岡バスセンターが開業しました。

今回その旧盛岡バスセンターのスタンプを作らせてもらったんですが、実は一度も旧盛岡バスセンターに行ったことがなく、写真やネットの画像だけを見て作りました(新しいバスセンターにもまだ行ってないです)

資料はかなりあり、建物の形もそれほど複雑ではなかったので構図も早めに決まったんですが、、、

問題は看板でした。

外壁にはかなりの数の看板が貼られてあって、それをどうしたものかとクライアントさんとも話し合いました。結局は電話番号はもちろん、名称もそれっぽい名前に差し替えようということになりました。

さらにそのあと、せっかく作るのなら盛岡や岩手県交通にちなんだ名前にしようということで「鷹嘴」「山下」「稲垣」などの名称に変更しました。

ものすごく時間のある方は看板まで見てもらえればありがたいです(笑)

タブレットはどれを選んだら良いのか

年明けから右手の親指の付け根が痛みだしました。

どうやら軽い腱鞘炎になっているようです。

ということで右手がダメな時は左手でも描けるようになるために練習をして行こうと思います。(左手だけでのグズグズな制作動画はインスタグラムにアップする予定です)

体のためを思うと制作環境というのは本当に大事です。

制作する時はどうしても前のめりになってしまうので肩こりもひどく(特に右側)、腰にも負担がかかるので、これを機に作業現場も見直して行こうと思っていました。

デジタルで絵を描くのにどのツールが良いか聞かれることがあるんですが、個人的にはペンタブ➕PCが一番いいと思っています。

現在はiPadで制作することが多いんですが、タブレット、スマホ、液タブなどはどうしても前傾姿勢になってしまいます。アナログで描く場合もですね。

ですが、ペンタブとPCだと前のモニタを見ながら手元のタブレットに描いていくで、姿勢が崩れることがなく長時間の作業でも体への負担が少ないです。お子さんにもおすすめです。

タブレットに描いた絵がモニタに表示されるので描きづらい!という人や、ペンタブとPCだと予算的に高くなってしまうので敬遠する人が多いですが、iPadで描いていると疲れてしまうという方はこちらも試してみてください。

あと適度に休憩をとることも重要ですね!

思春期

最近、動画やイラストのモデルを娘にお願いしてます。

そういう時には学校や部活や勉強の話をするんですけど、やっぱり年齢相応の悩みや不安がいろいろあって学生生活も大変なようです。

でもそういう話をすると娘も少しはスッキリするようだし、こちらも作品に説得力がますような気がしてます。

何せもうおじさんにとっては忘れてしまったような感覚なので( ^∀^💧)

話を聞いていると「ああ、そうだったなあ」と心が痛くなりますし、本気で悩んでいる娘をみると頑張ってるなあと感心します。

そして親目線になれば、自分の親たちもこんなに子供のことを心配しながら毎日働いていたのかと思うと頭が下がります。

短編小説の挿絵に挑戦

 

今月ある短編小説の挿絵を描きました。

なんとか締切前には入稿できたんですが、挿絵は初めてだったので最後の最後まで迷いに迷いました。

作者は何を伝えたかったのか、どういうイメージで描いてほしいのか、読者にはその話がしっかり伝わるかどうか、雰囲気を壊してはいないか、担当の人はなぜ自分にお願いしてきたのか、じゃあ自分のオリジナリティってなんなのか、などなど、、、笑

小説も5回読み返し、身の回りで本の表紙が目に入るとじっと見てしまう毎日でした。

ストレスで髪も薄くなったような気がします。

とりあえず、やってよかったなと思うところが3割、反省点が7割って感じです。

添付したラフ画は小説とは関係ないんですが、人の肌はシワがあってもなるべ
く綺麗に描かないとダメでした。特に手。

無事終了( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

2月の個展とワークショップ、無事終了しました!たくさんの方に見に来ていただきまして本当にありがとうございました🙇‍♂️

準備も大変でしたが、ワークショップ本番も休憩無しで、終わったあとは放心状態でした(まじです)

教えるってこんなに大変なものかと痛感しました。

新たな出会いや発見もあり、イラスト以外の事業のアイデアもたくさん頂きました!

これからも地元を盛り上げていければと思います😊

【絵を描くのが苦しい人へ】

~感動貯金をしよう~

引き続き、絵を楽しく描くための方法についてお話ししていこうと思います。

前回も書きましたが、

僕が絵を描けなくなった時によく考えていたのが、

「自分は一体何が描きたいんだろう?」とういうことでした。自分が何を描きたいのか分からなくなってしまったからです。

あとは「とにかく何かすごいものをを描かなきゃ」

「そのためには芸術性の高いを絵をたくさん見て勉強しなきゃ」そんなことも思ってました。

技術は未熟なのに頭の中だけ理想が高かったんです。

有名な巨匠たちの作品を美術館に見にいって勉強しないとって思ってました。

そういう作品を全て理解しないといけないと思ってました。

ですが、そうやって気持ちは焦るだけでなかなか行動しませんでした。

描きたいイメージもはっきりしていなくて、

巨匠達のような「なんかすごい絵」っていうぼんやりとしたイメージだけなんです。

そんなはっきりしないゴールじゃあやる気も起きません。

よくよく考えてみたら、そんな美術館に飾ってあるような巨匠たちの絵が好きかというと、、

好きではないんです笑

好きではないものを目標にして一人で迷走していて、考え方もめちゃくちゃでした。

結局は毎日をダラダラ送っていました。

あなたの「好き」が全ての原動力になる

じゃあどんなビジュアルが好きだったかというと、マンガ、、映画、、ゲーム、、そういうジャンルです。

お腹が空いている時でも、眠い時でも、ついつい見てしまうしやってしまいます。

なので当時は毎日ダラダラと好きな本や映画を見たりゲームをしていました。

その時の言い訳が

「遊んでいるように見えるがこれも立派な勉強なんだ」「観察することも大事なんだ」です

そうやって自分自身に言い訳しながら楽しんでいました。

でも頭の片隅では「何か描かなきゃ」「勉強しなきゃ」って思ってるんです。

そして、あー今日も何も描かなかったなあと落ち込むわけです。

何をぐだぐだ考えてるんだよ、さっさとやれよと思いますよね。

実はダラダラではなかった

ただ、今思えば目だけは勉強していたように思います。

楽しみながらも頭の片隅では「ここの表現がいいなあ」とか「これはこう描けばいいのか」と冷静に見ていたと思います。

ヴィジュアルだけではなく、世界観、音楽、グッズ、製作者などなど、その作品に関して好きなところ嫌いなところは常に考えてました。

難しい巨匠たちの絵とは違って、好きなジャンルなので当たり前にできるわけです。

自分なりに考察したり、観察したり、、、

自分だったらどう表現するだろうと、どう描くだろうと考えたりしてました。

要するに、僕は漫画やゲームに「感動」していたわけです。

作品を見て喜んで、悲しんで、怒って、はまって、感情をつき動かされてました。

絵が描けなくなった10年間の間になんとか頑張って描いた作品が何点かあるんですが、その作品は全てそういったものの二次創作でした。

誰かの作品に感動して、それのおかげで徐々に描く気持ちが湧いてきました。

すごい難しい言い方をしましたけど、これって子供の頃とやってることは何も変わらないんですよね。

ドラゴンボールを読んでかっこいいと思ったから、そのキャラクターをノートに描く。

漫画を読んだ友達とも盛り上がる。

落書きを見てくれた友達は楽しんでくれてましたし、僕自身も楽しんで描けました。

感動を共感するやる気が倍増する

前回、1人でもいいのでファン(あなたの作品に共感してくれる人)を見つけましょうとお話ししました。

あなたが描いたものを楽しんでくれるファンの存在は、あなたのやる気をアップさせてくれます。

ただし、ファンを感動させるためにはあなた自身が本当に心の底から感動してないとダメです。

そのためには、誰になんと言われようとあなたの好きなものに没頭すべきです。

そして、あなたの「心の底からの感動」はファン(共感者)との出会いを生みます。

まとめ

・自分が心の底から感動するものに全力を注ごう!感動を取り込むと表現したくなります。外に吐き出したくなります。

・ファンの人と感動を共感しよう!あなたが心の底から感動したものには必ず共感してくれる人が現れます。

この二つが合わさった時、あなたの創作エネルギーはものすごいことになります。

自分が好きなことには全力で向き合えますし、それを見たファンを楽しませたという感動がさらにあなたの創作意欲に繋がるんです。

毎日絵を描く前に、一体自分は何に心を突き動かされたかを思い返してみれば自然と手が動くとはずです。

【絵を描くのが苦しい人へ】

前回と前々回は絵を描く苦しさの正体とその対策法を簡単にお話ししました。

・自分自身が満足できる技術がないから苦しい

・見る人から良い反応がもらえないから苦しい

この二つのことが絵を描きたくなくなる理由だとお話しました。

自分が納得する「技術」と見る人を感動させる「表現力」、どちらも大事で身につけるには練習と経験が必要です。

ですが力を高めるのは自分一人では難しいものです。

なので、まずは一人でもいいので自分のファンに向けて描くことをおすすめしました。

自分と好みが同じ人ならあなたが描く絵を喜んで見てくれるはずですから。

一人きりで描くことはできない

僕が絵が描けなくなった時一番よく考えたことが「自分は何が描きたかったんだろう?」ということでした。

それまでは描くことが楽しかったのに、何を描いたらいいのか全く分からなくなってしまったんです。

紙を前にしてペンを握っても固まってしまう。

とりあえず丸や三角を描いてもあとが続かない。

好きなキャラの顔を描いても満足できない。

そんな状態が10年ほど続きました。

ただ正確にいうと、全く描きたいものがなかった訳ではなかったんです。

なんとな~くこんな感じのものが表現できたらなあ、、、ぐらいの気持ちはありました。

ただそのイメージは自分の実力では表現できないようなイメージでした。

自分の頭の中のイメージが自分の腕前よりもずっと高いレベルだったわけです。

自分の実力じゃ描けないようなものを、ただなんな~く描きたいなあと思ってるだけなので当然いつまで経っても描けるわけないですよね(笑)

だからと言って技術力を上げるような練習をするわけでもない。

ただ漫然と思ってるだけだから何か描いても全く気に入らないわけです。

それでぐずぐず自分に言い訳ばかりを言って他のことをしてしまう。

好きな漫画を読んでは「こんな感じのが描けたらなあ」と思う。

またとりあえず何か描いてみる。

気に入らないからダラダラする。

そしてまた漫画を読む。

その繰り返しでした。

絵描きあるあるですが、

友達にこういう話をしても「仕事じゃないんだし楽しんで好きなものを描けばいいのに」と笑われるだけでした。

誰かに相談しても必ずこういう答えが返ってくるので相談もしなくなりました。

そんなこんなでモヤモヤしてる当時、僕は地元の絵画サークルに誘われました。

子供の頃に通っていた絵画教室の先生が誘ってくれたことがきっかけで入ることになりました。

そのサークルは年に23回展覧会を開くんですが、僕は全くやる気がありませんでした。

会員の年齢も高く古典的な花鳥風月の絵が多かったというのもありますが、何よりも描きたいものがなかったからです。

出品の日が迫ってきて一応準備はするんですが毎回面倒くさくて、描けば描くほどやる気が起きなくなってくる。

ですが、その先生が「ラフでもいいから出してみて」「学校でやってる課題でもいいから出品してみて」と言ってくるわけです。

で、いやいやながら作り始めて何とか完成させて出品する。

楽しさが全くゼロというわけではなかったと思いますが、苦しさの方が強かったです。

ですがそのサークルの人たちはとにかく褒めてくれるんです。

その展覧会が終わる頃には「描いてよかった」「発表してよかった」と思うんです。

当時の僕は、その先生やサークルのおかげで絵を描くことをやめずに続けてこれたと思います。

共感してくれる人を探そう

ただし、この先生は僕のファンというよりは「弟子を暖かく見守ってくれていた」という感じだったと思います。

僕がファンと呼んでいる人たちは、自分の絵を見て楽しんでくれて、さらに共感してくれて、自分に絵を描くエネルギーを与えてくれる人たちのことです。

お互いに楽しませ合う関係というんですね。

それは笑いのツボであったり、好きな漫画や映画であったり、音楽であったり、、何でもいいんですが、お互いに好きなポイントが一緒の人のことです。

僕の場合は、絵画サークルの展覧会がきっかけで出会いました。

「画風が好きです」など嬉しい感想をもらいました。

初めは23人でしたが、自分の作ったものを見て心から楽しんでくれているというのが伝わって、次もまた頑張ろうと思うようになりました。

その出会いをきっかけにお仕事をいただけるようになりました。

気がつけば夢中になって描いていました。

発表、発信、行動しよう

自分の中のモヤモヤした感情や景色を、他人にちゃんと伝わる「作品」に整えるのはとても面倒くさくて苦しいものです。

僕もいまだに考えすぎて嫌になる時があります。

でも苦しんで悩んで考えて、それで生み出した表現には力がこもっています。

あなたが悩みに悩んで生み出した作品には、共感してくれる人が必ず現れます。

そしてその人はさらにあなたに力を与えてくれます。

その人を喜ばせるような絵を描くことでさらに自分も心から絵が楽しめるようになります。

まずは、SNSでも展覧会でもいいので世の中に絵を発表してみましょう。

【絵を描くのが苦しい人へ】

〜絵を描くのが苦しくなる二つの理由〜

 

前回は「絵を描くのが苦しくなるのはなぜか?」

ということについてお話ししました。

絵を描く技術が高くなってくると自分の頭のイメージもより良いものを求めるようになります。

ですが、そのイメージを表現する技術が自分にないと苦しくなっていきます。

僕も本当に本当に苦しみました。

ですがその苦しみは自分が成長しようとしている証です。

絵を描いて試行錯誤して苦しんでいるときは「自分は今強くなっているんだー」と思い頑張りましょう(笑)

そうは言っても苦しいのは誰でも嫌ですよね。

なので、今回は向き合い方についてお話ししようと思います。

誰に向けて描いているのか

あなたが絵を描いていて「楽しい!」と感じるのはどういう時ですか?

僕は自分の作品を誰かに楽しんでもらえたり、人の役にたったりする瞬間がたまらなく嬉しいです。

一生懸命描いてよかったなと思います。

ただ、子供の頃のことを思い出してみるとそうでもないんですよね。

子供の頃は自分の中だけで楽しんでいたというか、誰かに見てもらわなくてもただ描くだけで楽しかったんです。

自分の中だけで満足できていたんですよね。

自分が見たもの感じたものををそのまま紙の上に表現する、それ自体が面白かったんだと思います。

子供が紙に何かを夢中になって描いているのは、誰かに見せるために描いているわけではないですよね。

ただ純粋にその表現を楽しんでいるから描いています。

でも大人になると違います。

誰かに反応をもらいたくて描くようになっていきます。

子供の頃の自分と今の自分とでは絵の楽しみ方が変わったということです。

どちらのタイプか

あなたはどうですか?

自分1人だけで描いて満足していますか?僕と同じように誰かに反応をもらえると嬉しいでしょうか?

別に誰にどう見られてもいい、自分が楽しめればそれで十分という人はかなり楽しいと思います。

反対に、誰かに見てもらうことを前提に描いている人は描くことが苦しいかもしれません。

なぜ他の人に見てらもうことを考えると苦しくなってしまうかというと、

絵の評価の基準が自分だけではなく他人のものも入ってくるからです。

自分の好きなイメージと見てくれる人を楽しませるためのイメージ、どっちを優先させればいいかで悩んでしまうわけです

 

まとめると・・

①自分のイメージが高くなりそれに「技術力」が追いつかなくなることで苦しくなり、、

②そして次の段階では、他者の評価も気になるためにさらに苦しくなるわけです。

ではどうすれば楽しく描けるんでしょうか?

 

ファンに向けて描こう

あなたが100%自分の好き勝手に絵を描いた時、その作品に興味を持ってくれる人は何人いますか?

もし興味を持ってくれる人が1人でもいるなら、

まずはその人に向けて描いてみてください。

『ここをこういう風に描いたらあの人は喜んでくれるだとうな』

描いている時もその人を思い浮かべながら描いてみてください。

ワクワクして思わずニヤニヤしながらペンがどんどん進みます( ^∀^)→技術力は描けば描くほど上がっていきます。

もちろん、相手のことだけを考えるわけではなく自分の好みもしっかり入れて楽しんで描いてください

自分と好みが合っているのだから、あなたの好きな表現でも喜んで受け入れてくれるはずです。

成長しなくなるのでは?

こういうことを言うと、批判にも耳を傾けるべきとか好きなものばかり描いていたら全く上達しなくなるんじゃないですか?と言われることがあります。

確かに他人からのアドバイスは大切です。

自分の中だけでは見つけられなかった長所短所を教えてもられることもよくあります。

ですが、アドバイスを聞くには気持ちに余裕がないとできないものです。

絵を描くのが苦しい時というのは、自分は「絵が好きだ」という気持ちに自信も余裕もない状態になっています。

前は寝ても覚めても自然にペンを握っていたのに今では気合を入れないと握れない、

白い紙を目の前にすると固まってしまう、

そんな状態の時に他人からのアドバイスなんて聞く余裕はありません。

そういうときはアドバイスなんて無視して、

ただ自分の中の「絵が好きだ」という気持ちの種火を消さないことが何よりも大事です。

その気になれば「技術力」は後からいくらでも習得できます。

描こうという気持ち、絵が好きだという気持ちを消さないためにまずは自分に共感してくれる人に向けて描くようにしてみてください。

ファンの反応はあなたの好きという気持ちを燃え上がらせてくれます。

そして不思議なことに、その人からのアドバイスには素直に耳を傾けられるようになります。

それを繰り返しているうちに気がつけば自信もついています。

苦しさは成長の証

何度も言いますが苦しいのは成長しているからです。

これから先、この苦しさが完全に消えることがないと思います。

あなたがもっと良い絵を描こうと思い続ける限りは消えないです。

反対に、苦しさが消えてしまったらそこであなたの成長は止まってしまいます。

なので苦しさを感じている自分を誇りに思いましょう。

そしてさっき書いたように、まずは苦しさと向き合う準備をしましょう。

次回もモチベーションの上げ方です

それでまた。

【絵を描くのが苦しい人へ】

 

絵を描くのが苦しい時ってありますよね。

僕も若いころ絵が描けない時期がありました。

その期間はなんと10年です!

その当時は何を描いても全然楽しくありませんでした。

楽しくないどころか何を描いても全く気に入らず、そのうちに苦しくなってきてすぐにペンを置いて他のことをしてました。

 

子供の頃はそんなことはなかったんです。本当に夢中で描いていました。

描けばどんどん上手くなるし、友達はよく褒めてくれて、それで嬉しくなるからもっと描いて、、気がつけばクラスで1番絵が上手くなっていました。

一人きりで夢中で描いているとクラスメートの1人が覗き込んできて「うわあ、上手いなあ!」と言って褒めてくれて、「次はこのキャラ描いてよ」と頼まれて、それが嬉しくてまた描いて

気がつけば自分にとって絵は友達とのコミュニケーションツールになっていました。

絵を描くことで話が弾み、喜ばれて、褒められて、注目されて、また描いて

それが19歳のとき急に描けなくなりました。

 

きっかけは学校の講評会でした。

僕はその頃普通大学の芸術学科に通っていました。

一年生の授業で油絵を描くことになって、制作期間は2ヶ月ほどだったと思います。

2ヶ月頑張って描いて、昼休みにも頑張って描いて、自分なりに良く描けたなあと満足していました。なので内心講評会を楽しみにしていました。

講評会というのは、先生が学生の絵に対してアドバイスをしたりダメ出しをしたりする授業です。

ここでは順位もつけられました。

作品は全部で50点以上あって、

僕の作品は下から3番目でした。

 

「はい、では始めまーす」と先生が言って上位の作品から順に講評が始まりました。

他の人の作品が何を言われてたのかはなんとなく覚えてるんですが、

みんなすご過ぎて、ほとんどぼうっとしてたと思います。

自分との実力差をまざまざと感じました。

特にショックだったのが自分の作品は全くなんの講評もされなかったことです。

もちろん時間の都合上、全員の作品が講評されるわけではないんですが、全く何も言われないというのは2、3人だったと思います。

すごく恥ずかしくて、明らかに他の生徒と比べて自分の作品がだめなのも自覚していて、平気な顔をするのが精一杯でした。

それから少しずつ絵を描かなくなりました。

正確にいうと何を描いても気に入らない状態がずっと続いて、何か描いてもちゃんと完成させるということはありませんでした。

それぐらいで馬鹿みたいと思うかもしれませんが、その当時の自分にとってはものすごいショックだったんですよね。

それから10年間は何を描いても気に入りませんでした。

気に入らないのに描きたくなる。でも描くと気に入らない、

その繰り返しでした。

こういう話しをすると共感してくれる人も多く、どうやったら描くのが苦しくなくなるのか相談されることもあります。

 

その苦しさの正体はなんなのか

 

絵を描く技術が高くなってくると、同時に頭の中の完成図のイメージも高くなっていきます。

そのうち頭で想像したイメージに技術が追いつかなくなっていきます。

「なんで思うように描けないんだろう?」「なんで上手く表現できないんだろう?」

頭の中にあるイメージははっきりしていてこんなにキラキラ輝いているのに、それを現実の形にしようとすると上手くいかない。

その距離が遠くなればなるほど苦しさも増していきます。

大学で他の生徒の絵を見て僕の頭の中のイメージが一気に高くなったことで、できない自分に対して苦しさを感じるようになったんだと思います。

「もっと努力しないといけない!」と強烈に感じたんでしょうね。

 

あなたはどんな時に苦しいと感じますか?

そのタイミングやきっかけは人それぞれです。

先生や友達から何か言われたり、誰かの作品と比べるようになって、なんだか絵を描くのが楽しくなくなってくる。

そのうち自分の描く絵が、色が、線の一本一本が気に入らなくなる。

ペンを握るのも苦しくなる。

本当に辛いですよね。

こんなことで苦しんでいる自分が情けなくてまた辛くなる。

 

ですが、「描くのが苦しい」ということは「成長しようとしている」という証です。

描きながら苦しんでいる瞬間、あなたの目と手は必死になって頭の中のイメージを紙の上に表現しようとしています。

イメージと絵のどこがどう違うのか、どういう風に線を走らせればいいのか、どんな風に色を塗っていけばいいのかを必死になって探っています。

その時間は確かに苦しいものです。

ですがその苦しみも成長だと受け止めて練習を積み重ねていけば、必ず自分で納得ができる絵が描けるようになります。

納得できるものが描けるようになればまた絵が楽しく描けるようになります。

 

そうは言ってもやはり苦しい中描いていくのは大変だと思います。

次回からはそれを乗り越える具体的な方法を書いていきます。

ではでは。